|
ガンとは
ガン-これほど恐れられ、忌み嫌われている病気はなさそうです。
子供をも容赦なく襲い、発見が遅れるとほとんど治らない、全身がやせ衰え、苦痛に顔をゆがめながら死んでいく、というガンのイメージが一般的に定着しています。
誰も本心はガンにかかりたくないと思っています。
しかし現状は厳しいものです。1981年にガンが日本人の死因の第1位となってからもその死亡数は増加する一方で、日本人全体では亡くなる人の4人に1人、働き盛りでは3人に1人がガンで亡くなっているのですから、これはけっして他人事ではありません。
ただしガンで死亡する人が増えているといっても、長生きするようになったため、ガンにかかる人が増えているのです。
ガンの死亡率を年齢で訂正してみますと、この20年間ガンの死亡率は横ばいです。横ばいといっても、増えているガンと減少しているガンのバランスがとれているのであり、胃と子宮のガンが減っており、、肺・すい臓・前立腺・泌尿器・大腸・肝臓・乳腺・卵巣の各ガン、それに白血病が増加しています。
要するに欧米人に多いガンが急増しているということであり、日本人の生活様式の変化と関係が深そうです。
ガンが局所に限局している場合は、そこを取り除いたり放射線照射をすれば完治が期待できますが、ガンが大きくなってガン細胞が血液やリンパ液の流れに乗って遠くの部位に転移してしまいますと、非常に治しにくくなります。抗ガン剤は一部のガンにはよく効きますが、あまり効かないガンも多いですし、免疫療法も今のところ力不足の感があります。温熱療法は他の方法との組み合わせで効果が期待されていますが万能ではありません。やはり転移しないうちの早期発見・早期治療が重要です。
ガンの種類としては胃ガン・肺ガン・肝臓ガン・膵臓ガン・子宮ガン・皮膚ガン・大腸ガン・前立腺ガン・食道ガン・卵巣ガン・膀胱ガン・喉頭ガンなどがあります。
では、ガンについてもう少し踏み込んでみましょう。